プロのノウハウ

2014-05-27
【結婚式豆知識】花嫁和装の小物について vol.2  ~懐剣~

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花嫁レッスン講師 笹木純子です。

 

前回の記事 → 【結婚式豆知識】花嫁和装の小物について vol.1

でご紹介した、花嫁小物必需品5品目の

懐剣、筥迫、末広、抱帯、帯締め。

今日はその一つ、

【懐剣】について解説いたします。

 

懐(ふところ)に 剣(つるぎ) と書いて、「かいけん」と読みます。

 

「ふところがたな」と読ませる場合もありますが、こちらは一般的に

「懐刀」と書き、主君から全幅の信頼を寄せられた側近、部下の意で

用いられる慣用句としてもお馴染みですね。

 

話を【懐剣】に戻しましょう。

 

この懐剣、文字通り  剣(つるぎ)です。

元は武家社会において、武家に生まれた女子の嗜みとして

外出時の護身用に携行させたものなのだそう。

自分の身にもしものことがあったとしても、他を頼ることなく、

武士の娘として恥じぬよう、自分の身は自分で守ること。

懐剣を持たせることには、こんな意味合いがあったのだそうです。

 

また、古来より剣は神が宿るものとして丁重に扱われていました。

この懐剣も、邪悪なものから身を守る守り刀、

つまり今で云う、お守りのようなものとして身につけられていた

とも言われています。

 

武家社会に暮らす女子にとっては欠かせないこの懐剣が

庶民の女子の婚礼衣裳小物として用いられるようになったのは

明治時代以降。一説には武家社会への憧れから取り入れられるように

なったと言われているそうです。

 

妻として、自らの命を守る決意。

そして、邪気払いとして、新しい家庭と新生活にのぞむ自らを

災いから守る役割。

 

何よりこの懐剣を持たせたのは、花嫁の親であるという点。

 

懐剣には、幸多き人生を歩んでほしいと願う、親の想いが込められているのです。

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