プロのノウハウ

2018-03-01
ベールアップを美しくする3つのポイントとキスシーンで起こりがちな残念なこと

「花嫁レッスン®って、何を教えてくれるレッスンですか?」

今さら聞けない、とおっしゃる花嫁様もおいでになるかと思います。

花嫁レッスンは、わかりやすく言いますと、挙式リハーサルと印象度アップのためのレッスンです。
中でも今日は、挙式リハーサルに関することを詳しくお話します。

結婚式(ここではチャペル式、人前式を想定しています)では指輪交換やベールアップ、ウェディングキスのシーンなどがあります。


よく考えてみると、これらのことは未経験のまま、当日を迎えてしまうもの。当然と言えば当然ですが、やっかいなのが、たくさん写真や動画を撮られてしまうがゆえに、後でガッカリしてしまう、ということがあるのですよね。
そこで、一度事前に練習をしておきましょう、というものです。

先日も、提携会場様でレッスンを行ってまいりました。


レッスンがスタートする頃には、たくさんのカップルがチャペルにご到着。笑い声や「おおーーーー!」といった歓声が何度も聞こえるレッスンとなりました。

そのレッスン終了後、何組かの居残り練習をされていたカップルさんがいらっしゃいました。別のカップルさんへのアドバイスを終えて振り返ってみると、祭壇でベールアップをなさっているカップルさんが。
そのお姿を見て、思わず私、
「ちょっと待ったー!」
とお声かけ 😯

この時、お二人にお伝えしたことは3つ。WEBをご覧の方にもお教えしましょう。

まず1つ目

「花嫁様、手元ダラリは厳禁です!」

花嫁様のお手元を見てみますと、両腕が体の横にダラリ。
「あっ!そうだった。手は前に組まないといけないんでしたよね(;^_^A」
と、慌てて前に組んでいらっしゃいました。

ウェディングドレス姿で、手を真横にダラリと垂らしたままにベールアップ&ウェディングキスをなさっている花嫁様は、WEB上の写真からしても、相当多く見受けられます。しかし、
花嫁様のお手元は、横にダラリより
前で組んだ方が、各段に美しく見えますよ!

そして、2つめ

「新郎様、膝が曲がっていますよ!」
ベールアップの際に新郎様の膝が曲がってしまう要因の一つに、お二人の距離感があります。ドレスを気にしてしまい、近づけていない方が多く見受けられます。
ベールアップとキスのシーンを素敵にするには、
新郎様が思いきって、大胆に近づくのがポイントです。

そして3つ目

新郎様のお身体のカタチも大切。
横から見て、カタカナの ”ト” になっていることを意識しましょう。


ポイントをお伝えして、もう一度ベールアップをしていただきましたので、お写真に撮ってお見せしました。
(欲を言えば、もうちょっと近づいて欲しかったなと。新郎様の前足、この画像では右足は、もう少し前が理想。花嫁様のドレスの中にしっかり滑り込ませてください。)

「あ、ホントだ! カタカナの”ト”になってる!」
と、ご自分のお姿を確認するや否や、こんなことをおっしゃいました。

「みんなこういうレッスンって、どこの会場でも受けているんですか?」

いえ、残念ながら、全国すべての会場のすべての新郎新婦様がこうしたレッスンを受けて当日をお迎えになっているわけではございません。
多くの会場で、
「挙式リハーサルもありますし、それで皆さん当日を迎えていらっしゃるので心配はいりませんよ!」
と言われています。確かにリハーサルは行われていますが、実際は残念ながら、こんなことが起きてしまっています。


ベールの後ろがめくれてしまっています。

このめくれた状態のまま、生涯一度のウェディングキスシーンも行うことに…

実はこうしたことは、思った以上に頻繁に起こっています。
では、なぜ起こってしまうのでしょうか?

ベールの背面は、花嫁様の前にいらっしゃる新郎様には見えません。
ですから、新郎様には罪はないのです。けれども、
横からご覧になっているゲストの皆様には、バッチリ目に入ってしまっています。

当日はあまり気にならなくても、1か月もすれば、ゆっくりとアルバムを開く余裕が出てきます。
そうなると、後悔先に立たず。その瞬間だけをやり直すこともできませんので…

でも皆さん、あまり気にしていませんし、気づいていないことも多いように思います。
チャペル式の場合ですと、気の利いた牧師先生に当たれば、こっそり(ベールを直してあげてください) と、新郎様に伝えてくれることも。
また、キスが終わった後に、アテンド(介添え係)がお二人の近くに進む時にさりげなくベールめくれを直してくれていることもあります。

だったら私は、知らなくてもいいや、というように思われれば、それも有りだと思います。
ただ、人前式の場合は、こっそり伝えてくれる牧師先生はいません。また、牧師先生が司式をされるキリスト教式であっても、伝えてくれない(あまり気が利かない(^^;)牧師先生がいらっしゃることも事実です。
そして、キリスト教式も人前式も、アテンド係はキスが終わるまで、お二人の近くに割って入ることは絶対にいたしません。
そうしたことを考えれば、誰かをアテにするよりは、自分自身でできるようになっていた方が確実だなと感じますし、できていらっしゃる方を見ていると、日頃からお相手への気遣いを欠かさない、丁寧なお人柄であろうことが想像されます。印象は確実にアップしますね。

そして。美しい振る舞いというのは、今回のお二人のように、ついさっき、一度聞いただけでは身につきません。日々の積み重ねがあって、やっと身に着くものです。
ですから、15分程度の挙式リハーサルだけで完璧に仕上げることができる新郎新婦様は、ほぼいらっしゃらないのが現実。
気持ちに余裕のある1か月前、少なくとも1週間前には学習し、当日までに練習を重ねなければ、自分のものにはならないのですよね。

こちらのお二人も、
「受けておいて本当によかったし、居残り練習しておいてよかったです。自宅でも絶対練習します!」
と言いながら、帰路につかれました。

花嫁レッスンのホームページでは、WEBレッスンも公開しています。
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花嫁レッスン WEBレッスン チャペル所作編

広島担当講師 笹木純子でした

魔法のレッスンで手に入れよう! キレイ、安心、そして感動。

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