プロのノウハウ

2016-08-20
婚礼衣装「白無垢&打掛け」の正しい姿勢と歩き方

結婚式でお召しになる着物は、一般的に馴染みのある振袖や訪問着とは、立ち方や歩き方が異なりますのでアドバイスをさせていただきますね。

まず、立ち方ですが、以下の3ステップが重要ポイントです。

①内股になる:草履の先をくっ付けて踵は開く
 洋装の場合は踵側をくっ付けて立ちますが、和装は内股になります。草履の先をくっ付けるように(踵側を開いて)立ちましょう。その上で、ひざも、くっ付けるようにしてください。
②前傾姿勢が美しい:姿勢を正してから重心をつま先に移動
 白無垢などの打掛けは、洋装のように真っ直ぐ真上に伸びて立つと非常に反り返っているように見えてしまいます。そこで、やや前傾になって立ちます。この時、猫背にならないように背筋は伸ばしたままで重心を草履の前方に移動すると自然で美しいです。但し、ご自前の振袖など婚礼用衣装ではない場合は、さほど前傾を意識しなくても大丈夫です。
③目線が重要:顎を少し引き前方5メートル先の床を見る
 神前式での入場の際、新郎さまは堂々を胸を張って目線も下げることなく前方を向いてお進みいただきたいのですが、花嫁さまの場合は少々、伏目がちが美しいです。良い姿勢から、やや前傾になり、前方5メートル先の床に目線を向けてください。
但し、ご披露宴の入場の際は、目線は下げないでゲストのお顏の高さがベストです。優しい笑顔でお進みください。
次に歩き方のコツをアドバイスいたします。

①目の前に“ライン”があると想定して歩く
つま先の前方に、真っ直ぐな線を想像してください。その線をつま先に踏みながら歩くイメージです。

②つま先から着地する
靴は踵から着地をするのですが、草履はつま先側から、着地するように意識しましょう。

③すり足気味に歩く
草履は意識しないとペタペタと音を立ててしまいがちですので気を付けてください。やや、すり足気味にしてみてください。慌てず歩くことも意識しましょう。



<和装の歩き方のコツのまとめ>

和装の基本姿勢になったら、ご自分の前に、一本のラインを想像してください。そのライン上をつま先で踏むようなイメージで足を出します。草履は、ペタペタと音を立てないように、少し、すり足気味で歩いてください。

和装(特に色打掛)を初めてお召しになった時、その重さに驚かれることでしょう。草履も履きなれておられない方も多く、足元は、ペタペタとなり、体を左右に(ペンギンのように)揺らしてあるく花嫁さまがおられますが、それは美しく見えません。是非、音を立てないように、すぅ~っと、滑らかに歩くよう意識してください。



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