プロのノウハウ

2016-08-03
後悔しないために知ってほしい高砂席での3つのアクシデントと解決策

 

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【え!? まさか!? 花嫁さまが… 消えた(;゚Д゚)】

これ、実際に担当したご披露宴であった出来事です。

突然ですが・・・

高砂席(メインテーブル)での正しい座り方をご存じでしょうか?

 

おそらく、披露宴を予定なさっている方のほとんどが (そういえば、知らないかも…)と思われたのではないでしょうか。

意外に思われるでしょうが、高砂席での椅子に座るときに思わぬアクシデントが起こったり、 第一印象をダウンさせてしまう行動をしてしまったりしていることが、 ほとんどの披露宴で見受けられます。

 

でも、ご安心ください。

この記事をお読みになれば、少なくとも3つのアクシデントは防ぐことができます。

 

もっと言えば、この3つのアクシデントさえ防ぐことができれば、高砂での過ごし方は バッチリだと言っても過言ではありません。

 

具体的なアクシデント&NG例と、その解決策をご紹介します。

 

 

① 椅子があることを確認する

 

(え?そんなこと?)と思われたでしょ?

でも実は、多くの新郎新婦様がこの基本的なことを忘れてしまうのです。

というより、舞い上がってしまって、焦って座ってしまう あるいは、いつもと違う衣裳であることが理由で 椅子がどこにあるかがわからなくなってしまうのです。

 

ご披露宴当日は、新郎様は会場全体の進行を一手に引き受けて司る責任者 (「キャプテン」とか「黒服」などとも呼ばれます)が、 花嫁様には専用のお世話係(「介添係」とか「アテンド」などと呼ばれます)が 椅子に座るときにサポートしてくれます。

しかしながら、ずっとお二人のそばについてすべてをお世話してくれるとは限りません。

昨今のウェディングでは、なるべくゲストの方々と触れ合える時間を大切にするパーティーが 増えました。それに伴い、新郎新婦様が自由に会場を動き回ったり、メインテーブルまで お越しくださったゲストの方々と談笑したり、というシーンが多く見受けられるようになりました。

そうしたときには、お世話係はあえてお二人のそばには寄らず、ゲストの皆様とだけの時間を 演出する場合もあります。 また、キャプテンやアテンドは、お二人のお世話をすることだけがお仕事なわけではありません。

披露宴が滞りなくお開きを迎えるために、お二人やゲストの目に言えないところでも、様々な 情報共有をしたり、次の進行の準備をしていたりします。 となると、新郎新婦様が椅子にお座りになるタイミングで、必ずしも新郎新婦のおそばに ついているとは限らないのです。

 

加えて、高砂付近は狭い場合が多いです。ですから、通路を確保するために あえて椅子を後ろに下げている場合が多いのです。 そんな時に焦って腰を下ろすと、椅子に座るどころか、床にしりもちをついてしまう…。

結果、冒頭に書いたように【花嫁様が高砂から姿を消した】、なんていうことが起こってしまうのです。

 

昔の恋人が披露宴会場に乱入!花嫁の腕を掴んで走り出してしまった… なんていう映画のようなシチュエーションを想像なさったかもしれませんが、そういうことではありません(^-^; 悪しからず

・・・というわけで、メインテーブルで椅子に腰かけるときには 焦って座らないこと! 落ち着いて、必ずそこに椅子があることを確認してから座ってください。

 

コツは

①どちらかの脚を後ろに下げて、椅子が脚に当たったことを確認すること

②脚で椅子を感じながら、ゆっくりと腰を下ろすこと

ご披露宴はお二人が主役です。焦らないで、ゆっくりと、エレガントに振る舞いましょう。

 

② ご祝辞は聞くものではありません。『聴くものです』

たくさんの方をお招きするご披露宴。中には、職場の上司や学生時代の恩師に祝辞をお願いしている という方も多いことでしょう。

ただ、こちらからお願いしているにも関わらず、そのご祝辞をただ単に「聞いている」方の多いこと。 (聞いているのだからいいのでは?) と思われたあなたは要注意です。

主賓の方のご祝辞を聞いているだけでは、あなたの第一印象がダウンしかねませんよ! ここで突然ですが、中学時代に習う英単語のお話を・・・

【聞く】という動詞には、二種類の単語があることを習いましたね? ”hear” と ”listen” です。 この二種類、日本語では【聞く】と訳しますが、意味合いが全く異なります。

hear ⇒ 聞こえてくる listen ⇒ 耳を傾ける

余談ですが、昔の英語教育において、聴き取りをヒアリング(hearing)と呼んでいたのが リスニング(listening)と言われるようになったのは、このニュアンスの違いが理由ですよ。

実は日本語にも、この二つの単語をうまく表現する漢字が存在します。 角川書店発行 『類語国語辞典』では、 「聞く」は、音や声を耳に感じ認めることの意。

「聴く」は、聞こえるものの内容を理解しようと思ってすすんで聞くことの意 と説明しています。 つまり、 hear = 聞く listen = 聴く です。

ご祝辞を聞かずに聴こうと思うなら、その姿勢がとても重要です。

ポイントは、 ①話者に方に対し、お体(胸)の正面を向けること。 ②話に反応する。頷いたり、笑ったりしましょう。

なお、新郎様は花嫁様の、花嫁様は新郎様の主賓の方のご祝辞に対し、素っ気ない態度になりがちです。 初めてお目にかかるお相手である場合が多いからこそ、 あなたのご祝辞を聴く姿勢が、話者の方が抱くあなたの第一印象に直結します。 パートナー側の主賓祝辞こそ、聴く姿勢をご大切に・・・

 

③肉のうきわをまとった花嫁

うきわと言っても、海やプールで泳ぐときのうきわではありません。 いわゆる、体についたお肉のうきわです…

最近、おしゃれ花嫁さんたちの間で流行しているのが、メインテーブルをなくしてしまうソファーコーデ。 かつてはテーブルと椅子があるのが当たり前だった高砂にテーブルがなくなることで、ゲストの方との距離がぐっと 近づきますし、お花やグリーンだけでなく、キャンドルや写真撮影用の大きなフォトフレームなどのおしゃれアイテムを ソファー周りに集めるだけで、まるでそこが、海外や屋外であるかのような空間に様変わり! メインテーブル付近のコーディネートをこだわれば、その分だけグッとおしゃれなアルバムが手に入ります。

しかし、このソファーコーデになったことに伴い、多く目にするようになったのが、 お肉のうきわをまとった花嫁さまなのです

ソファーは椅子に比べて座面が柔らかいです。 また高さも低いため、座る人のお身体が下に沈みやすくなります。 となれば、どうしても背中が丸まってしまいやすい。 そして背中を丸くして座る ドレスのデコルテラインの上にお肉がたっぷりと乗ってしまいますよ! こうなると、もうお肉のうきわをはめた花嫁様降臨です( ;∀;)

すると、どうなると思いますか? こだわったはずのオシャレなコーディネートで楽しそうな写真を撮っても、 写真の中心に写っている自分の写真が気に入らない。 雑誌やインスタで憧れた、あのモデルさんや花嫁さんでイメージしていたものと全然違う!! 気に入らない写真を残したくないから、アルバムに載せる写真としてはセレクトしない。 結果、アルバムに載せたくない没データばかりを量産してしまった悲劇を迎えます。

花嫁様は、露出度の高いドレスをお召しです。 当然ながら、普段の装いよりもお身体の肉付きが目に付きやすいです。 ですから、この記事をお読みの花嫁様にも同じ悲劇を引き起こさないために、次の二つのポイントを意識してください。

①両ヒザは絶対に離さない!常に両ヒザをくっつけておくこと

②上半身はグッと上に伸ばして。尾てい骨から頭の上まで、座高がMAXになるように伸びあがる

この二点です!

 

ちなみに、ソファーコーデだけでなく、椅子のあるメインテーブルの場合でも同じですよ!   いかがでしたか?ここにご紹介したことは、知らないで当日を迎えていたのでは手遅れです。 少しでもお二人のウェディングのお役に立てたなら嬉しいです。

 

他にも、新郎新婦様のお役に立つ記事をご用意しています。

京都舞鶴の藤本講師のこちらの記事も、きっとお役に立ちますよ(^_-)-

披露宴でのワンランク上の来賓スピーチの聞き方

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